防波堤や砂浜(サーフ)でライトショアジギングをはじめようとしている方に向けて、どんなリールを買えば良いか考えてみました。
まず最初に「釣りたい魚、魚の大きさ」を決めます。
魚の種類、大きさによって使うべきリールの大きさが大体決まります 。
よほど劣悪な商品(直ぐに壊れて糸が巻けないなど)でない限り、どんなリールを使っても釣りは可能ですが、リールの大きさに選びは注意が必要です。
小さいリールで大きい魚を釣ってしまうと、リールに負荷がかかり過ぎてリールが壊れる、巻いている糸の量が少な過ぎて、魚に逃げられることになってしまいます。逆に大きいリールだと、重くて疲れる、細い糸を巻けないなどのデメリットが生まれます。
リールの大きさの選び方
リールの大きさは3000番など、番手と呼ばれる番号で分類されます。
メーカ、機種、型式によって同じ番手でも糸の巻ける量、ドラグ力(魚が引っ張る力にドラグが耐えられるか)、重さが若干異なります。
有名メーカ「シマノ」「ダイワ」の機種(ステラ・ステラSW、ソルティガ・イグジスト・フリームス)から調べた番手と巻けるPEの太さ(適合サイズ(号))とドラグ力(最大ドラグ(kg))は以下の通りです(2021.9月調べ)。
1000番から始まり30000番までありますね。
数字が小さいほど、リールの大きさ、巻ける糸の太さは小さく、巻ける糸の長さも短くなります。
上の表だと、1000番はPE0.2、0.3号~0.4号が巻け、30000番だと8号~12号となります。
ドラグ力は、リールのドラグをしめた状態で糸を引っ張った時にどれぐらいの力をかけた時に糸が出て行くかを示す数値です。
上の表だと、3000番で9〜10kgですね。
50cmの魚が1kgだったとして、その魚をぶら下げても糸は出ていかないことになります。
一方、魚は泳いで逃げようとするので魚の重量よりも大きな力がかかることを忘れてはなりません。仮に重量の3倍としたら3kg引っ張れれば良いので3000番のリールだと大丈夫ってことになります。
釣りたい魚とリールの大きさの目安は以下のように考えると良いです。
- 小アジ、小サバ、メバルなどの小型を狙う場合:~2500番
- 尺アジ、尺サバ、ハマチなどの中型を狙う場合:3000~5000番
- ブリ、サワラなどの大型を狙う場合:5000~8000番
- ヒラマサなどの超大型を狙う場合:8000番~
狙う魚の大きさにもよりますが、ライトショアジギング向けの最初の一台は、3000番~5000番の間が良いかなと思います。
小型の魚も視野に入れたいなら3000番、大型の魚も視野に入れたいなら5000番、ちょうど真ん中を取って4000番といったところです。
ちなみに、ロッドとリールには組み合わせがあります。
UL(ウルトラライト)のロッドに、5000番とかはつり合いが取れないので止めましょう。
リールが3000番~5000番なら、ロッドはML~MHがつり合いが取れて良いです。
番手が決まったら後は、価格、性能を見ながらどれにするかを決めます。
じっくりカタログを見て、釣具屋に行って触ってみて、ああでもない、こうでもないと考えるのも釣りの楽しみの一つです。
リールの価格は、ダイソーで買える500円~メーカ最高峰の10万超えまでピンキリなので、どれぐらい釣りを続けそうかを念頭において身の丈に合ったものを購入しましょう。